毎日、どのくらいスマホ触ってますか?
世界的ベストセラーになった本が、翻訳され日本でも読めるようになった「スマホ脳」。
現在なくてはならない存在になったスマホ。
スマホの使い方について、巷では色々な噂もあるので日々に不安になる親御さんも多くいます。
未来への警鐘とそのアドバイスを教えてくれのが、アンデシュ・ハンセンさんの「スマホ脳」です。
ベストセラー「スマホ脳」の新書本と要約
本書は、第1章から第10章あり、255ページあります。
その中で、特にページを割いていたのが、第6章「SNS-現代最強のインフルエンサー」。
次に多かったのは、第7章「バカになっていく子供たち」です。
私が特に注目したのは、第7章。子供や若者とスマホについて。
将来日本を支える若い子供たちに、スマホのことをもっと知ってもらいたいです。
本書の結論
親御さんは毎日家事で時間がないので、ここだけでも読んでみてください。
本書に書いてある研究者たちの結論
「子どもたちが能力を発揮するためには、毎日最低1時間は身体を動かし、9~11時間は眠り、スマホの使用時間は1日2時間まで」。
スマホには、人間の報酬系を活性化させて注目を引くという、とてつもない力がある。
衝動にブレーキをかける脳内の領域の力が、子どもや若者は未発達なんです。
25~30歳になるまで完全には発達しない。
それと同時にドーパミンが一番活発なのは、ティーンエイジャーの頃。
衝動を制御する能力が完全には成熟していない上に、激しい興奮を感じる時期と重なり、若者は危険を冒しやすいそうです。
- 学校の成績が落ちる
- 睡眠時間が減ってしまう
- タブレット端末を使うと発達が遅れる
- 紙とペンで書くという運動能力が、文字を読む能力とも深く関わる
- 子供、特に1歳半未満の子供は、スマホやタブレット端末使用を制限すべき
第7章で紹介された研究機関
- 米国小児科学会
- 小児科医の専門紙『Pediatrics(小児科学)』
- ロリンスカ医科大学付属病院小児科のヒューゴ・ラーゲルクランツ教授
本の概要紹介
発売日 | 2020年11月18日 |
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ページ数 | 255 ページ |
読了に必要な時間 | 2時間 |
著者プロフィール | アンデシュ・ハンセン氏
1974年生まれ。スウェーデン・ストックホルム出身。前作『一流の頭脳』が人口1,000万人のスウェーデンで60万部の大ベストセラーとなり、世界的人気を得た精神科医。 名門カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBA(経営学修士)を取得。 |
定価 | 本体 980円(税別) |
出版社 | 新潮新書 |
スティーブ・ジョブズの言葉
アップル社創業者のスティーブ・ジョブズの言葉。
「うちでは、子供たちがデジタル機器を使う時間を制限している。」
MacやiPhoneなど作ったジョブズも、子供の生活にデジタル機器がどれほど大きな影響を及ぼしているのかがわかりますよね。
デジタル時代のアドバイス
本書では、最後にデジタル時代のアドバイスをされています。
プライベート編
自分のスマホ利用時間を知ろう
1日に何度もスマホを手に取り、どのくらい時間をかけているのかを把握するために、アプリを使ってみるといい。そうすれば、スマホに奪われている時間が一目瞭然。自分を知ることが、変化への第一歩になる。
目覚まし時計と腕時計を買おう
スマホでなくてもいい機能は、スマホを使わないようにする。
毎日1~2時間、スマホをオフに
毎日24時間、オフにすることを周りの人にも伝えておこう。そうすれば、返事がないという怒りのメッセージが届いたり、
人をイライラさせたりせずに済む。
プッシュ通知もすべてオフにしよう
プッシュ通知とは、新しいメッセージやお気に入りの店の最新情報など、アプリが自動でお知らせを表示してくれる機能。
スマホの表示をモノクロに
色のない画面のほうがドーパミンの放出量が少ない。それによって、どのくらいスクロールを続けたくなるかが大きく左右される。
運転中はサイレントモードに
危険な瞬間に気が散るリスクが減る。悪いタイミングでお知らせや通知が来ると、
いちばん必要なときに集中が妨げられる可能性がある。
それに対応しなかったとしても。
職場編
集中力が必要な作業をするときはスマホは隣の部屋に置いておこう
インスタやTwitterをチェックする時間を決めよう
例えば1時間ごとに数分など。
人にあっているとき編
友達と会っているときは、スマホをマナーモードにして少し遠ざけておき、一緒にいる相手に集中しよう
そうすれば、一緒に楽しく過ごせるはず。
あなたがスマホを取り出せば、周りにも伝染する
取り出さないようにすれば、それが連鎖反応になって、皆があなたを見習うはず。
子どもと若者へのアドバイス編
教室でスマホ禁止
でないと学習能力が低下する。
スクリーンタイムを制限し、代わりに別のことをしよう
1日のスクリーンタイムは何分までならいいのか、分単位で推奨するのは難しいが、どうしても具体的な数字が欲しいなら、大人も子供も仕事や勉強以外でスマホ他のスクリーンに費やしていいのは、最長2時間。それでも睡眠、食事、職場や学校への移動時間を除けば、起きている時間の6分の1を費やしていることになる。8歳未満の子どもなら1時間が限度。ベストは、別のことをする時間を設けること。宿題をする、運動する、友達と会うなど、それに集中するj間を決めよう。
よいお手本になろう
私たちは相手を真似ることで学ぶ。子どもは大人がしているようにする。大人に「しなさい」と言われたようにはでなく。
寝るとき編
スマホやタブレット端末、電子書籍リーダーの電源を切ろう
少なくてもベッドに入る1時間前には切る。
スマホを寝室に置かない
少しでも眠れないなら置かないほうがいい。朝起きるために目覚まし時計を買おう。
どうしてもスマホを寝室に置くなら、着信音を消しマナーモードに
寝る直前に仕事のメールを開かない
運動と脳編
どんあ運動も脳によい
中でも一番いいのは心拍数を上げる運動。とはいえ、マラソン大会に出ろと言ってるわけはない。脳から見れば、ただ散歩するだけでも驚くほどの効果がある。とにかく大事なのは運動をすること。それで心拍数が上がればなおよい。
最大限にストレスレベルを下げ、集中力を高めたければ週に3回45分、できれば息が切れて汗をかくまで運動するといい
SNS編
積極的に交流したいと思う人だけをフォローしよう
SNSは交流の道具と考えて
他の人の投稿に積極的にコメントすれば親近感が生まれ、関係も深まる。
スマホからはSNSをアンインストールして、パソコンでだけ使おう
「スマホ脳 P244~249」
「スマホ脳」のまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
ここ数年の技術の進歩で、日常生活がすごく便利になりました。
近い将来、自動運転の完全化や空飛ぶ車など、大きく変わり楽しみな時代になりますが、
昔から身体の構造や機能は変わっていない。
睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存など、最新研究が明らかにするのは、
スマホの便利さが原因で、知らず知らず体を悪い方向へ導くこと。
大事なお子さんを守るためにも、本書をオススメします!