本のタイトルが、「バナナの魅力を100文字で伝えてください」
本屋さんで「えっ!?なにこのタイトル!(笑)」と思いすぐレジに行き購入しました。
本書は、伝わる技術を深掘りしてコミニュケーションスキルを今よりレベルアップしたい方に書かれた本です。
【書評】バナナの魅力を100文字で伝えてください
前作の「パン屋ではおりぎりを売れ」。
著者の柿内さんは、編集者としてこれまで数多くの書籍や雑誌を作ってきた方です。
企画した本や雑誌の累計部数は1,000万部を超えています。
編集の仕事は、「価値を発見する」「価値を磨く」「価値を伝える」の3つ。
長年「伝える」とうい仕事をしてきた著者の伝える技術を本書を読んで盗みましょう!
印象的だったところ
伝えると伝わる。
この言葉の違いを考えたことがありますか?
「伝わる」…相手主体。
「伝える」…自分主体。
主体が逆の言葉になります。
何かを身につけるときには、まずは構造を知ることで、全体像や本質が理解できます。
これは「伝える」にもいえること。
①「伝わる構造」の理解
②「伝わる技術」の取得
③「実践(行動)」
重視したのは、「読む人の頭の中を想像すること」。
具体的には、
・理論などが腑に落ちるよう「たとえば」の多用
・恋愛やレストランの話など、自分ゴトにしやすい事例の活用
・読者と僕の、本を通したキャッチボール
・「間」を積極的に活用
伝わる構造は「7階建てのビル」のような構造をしている。
やはり例えるのが上手な柿内さんです。
伝わる構造と7階建てのビルで例えます。
1階 ゴール設定
2階 納得感(理解すること、腑に落ちる)
3階 相手ベース
4階 見える化
5階 聞く力
6階 親近感
7階 信頼感
「伝え上手な人はムダな努力をしない」
本書で紹介されている脳科学者の西剛志さんの言葉。
コミュニケーションスキルが高い人は『自分の脳と相手の脳が見ている世界が違うということをしっかりと認識している人』
伝わり方は、100人いれば100通りある。そもそも「伝わっていない」「わかってもらうのは難しい」という前提から人に説明すれば、結果として「伝わる」「わかりあえる」部分が増えてる思いました。
すぐに話を否定する人や話が通じない人への対応の仕方も面白かったです。
目次
はじめに
第1章 人は正しいかどうかではなく「伝わったこと」で判断する
第2章 「伝わる」は7階建て構造
第3章 伝える技術 伝わる技術
第4章 「伝わる」人が実践している4つの行動
第5章 「伝えるのが面倒な人への対応策
本の概要紹介
著者名 | 柿内 尚文(かきうち たかふみ) |
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職業 | 編集者、コンテンツマーケター |
プロフィール | 1968年東京生まれ。聖光学院高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業階に転職。ぶんか社。アスキーを経て現在、株式会社アスコム取締役。
長年、雑誌と書籍の編集に携わり、これまで企画した本やムックの累計発行部数は1000万部以上、10万部を超えるベストセラーは50冊以上に及ぶ。現在は本の編集だけではなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業提携、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。初の著者『パン屋ではおにぎりを売れ』(小社)はベストセラーに。 |
趣味 | サッカー観戦(毎年30試合以上をスタジアム観戦)、歩くこと |
ページ数 | 271ページ |
読了に必要な時間 | 2時間 |
定価 | 1,540円(税込み) |
出版社 | かんき出版 |
【書評】バナナの魅力を100文字で伝えてください
最後までお読みいただきありがとうございました。