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書評「2020年6月30日にまたここで会おう」

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私は、この本で初めて知った瀧本哲史さん。

もうこの世にはいないんです。2019年8月に病のため亡くなられました。

残念です。

 

本を出す理由が「日本への危機感」という瀧本哲史さん。

最近、嬉しいニュースがなく将来が不安になりますよね。

資産家は海外に移住しているとよく耳にしますが、瀧本さんは違います。

「残存者利益」があると考え、日本はGDP3位、過去の伝統と基盤もあるからむしろチャンスだと。

 

本書は、大学生向けにした伝説の東大講義の内容ですが、

大人になってもたいへん刺激を受ける本でした。

本当に悔やまれます。

 

20歳の時の自分に読ませたい本!「2020年6月30日にまたここで会おう」

本の概要紹介

発売日 2020年4月27日
ページ数 213 ページ
読了に必要な時間 2時間
著者プロフィール 滝本 哲史
京都大学客員准教授、エンジェル投資家、教育者
麻布高等学校、東京大学法学部を卒業後、大学院をスキップして直ちに助手に採用されるも、自分の人生を自分で決断できる生き方を追求するという観点からマッキンゼーに転職。3年で独立し、日本交通の経営再建などを手がけながら、エンジェル投資家をしてアイデアとメンバーしかいないような極めて初期の段階の企業を支援し続ける。京都大学では「意思決定権」「起業論」「交渉論」の授業を担当し、人気NO.1若手教官として「4共30」講義室を立ち見に。角界において意思決定を先導するリーダーを育てることを目標に、選抜制の少人数自主ゼミ「瀧本ゼミ」を主宰。著作物やディベートの普及活動を通して、次世代への教育に力を入れていた。2019年8月10日永眠。Twitterは@ttakimoto
定価 本体980円 + 税

目次

第1檄 人のふりした猿にはなるな
第2檄 最重要の学問は「言葉」である
第3檄 世界を変える「学派」をつくれ
第4檄 交渉は「情報戦」
第5檄 人生は「3勝97敗」のゲームだ
第6檄 よき航海をゆけ
あとがきに変えて

印象的だったところ

「武器モデル」

日本に残り、どうやって日本を変えていくか。

「何かすごいリーダーをひとりぶち上げるより、世の中を変えそうな人をつくって、誰がうまくいくかわからないけれども、そういう人たちに武器を与え、支援するような活動をしたほうが、実際に世の中を変えられる可能性は高いんじゃないか」という。

「カリスマ」ではなく「武器モデル」。

その武器を配るのは全成人だが、その中でもとくにメインしているのが、「20歳の若者」。

「言語」が教養の中で大事

言語にはギリシャのアリストテレスの時代から伝統的に、2つの機能があると言われる。

「ロジック(論理)」と「レトリック(修辞)」

誰もが納得できる理路を、いかに魅力的に伝えるか。

アメリカ大統領のオバマさんは、非常にスピーチがうまいですよね。

仕事ができる方は、説明が上手で納得できます。

 

さいごに

本を読んでも行動に起こせない方がほとんどです。

自分もその一人です。

でも読書は新しい知識を知れるので続けています。

 

若い多くの学生さんたちに本書「2020年6月30日にまたここで会おう」を知って頂き、

この日本を変えていってほしいです。

自分自身、他人任せではなく、自分にできることを今から行動します。